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2022.12.28 お知らせ

R4年度岡山県経営革新アワード受賞式

令和4年度岡山県経営革新アワードグランプリを受賞致しました。

当社が力を入れている「熟練技能のIoT化により、工程の自動化を推進する工程革新」を評価頂き、大変光栄です。
今後も更なる社内ネットワーク化をすすめ、生産性向上に向けた取り組みを追及して参りたいと思います。

                     

 

 

【経営革新のテーマ】 熟練技能のIoT化により、工程の自動化を推進する工程革新

     役務の新たな提供の方式の導入・その他の新たな事業活動

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1957年創業以来、金型製作から鋳造、精密加工までを一貫生産。当社鋳造の約8割が油圧バルブ部品や自動車ブレーキ部品などであり、高いレベルで品質保証が要求される高難度の製品である。

業界の成長が期待される分野でもあるため新規受注や増産の要望が多くなっていたが、多品種小ロット品が増加し、生産性が低下していた。また、海外品も増加傾向にあり、国内競争力を維持するためには、生産性の向上・品質・納期・コスト・安全面など、さまざまな課題があった。それらを改善するため、今まで自動化が難しいとされていたIoTを活用した熟練技術の伝承、工程の自動化・見える化に取り組んだ。鋳造から出荷までは多くの工程があり、熟練工による作業がメインだった。また、バリの発生位置や大きさ、砂の付着量が異なり、人により作業時間・品質・手順にバラつきが生じていた。鋳造から出荷までの工程をIoTを活用して見える化することは、作業全体の約80%ある人的作業によるバラつきを解消し、作業時間、品質、手順を管理できるメリットがある。そして、工程ごとの進捗状況を社内ネットワークでつなげることで、工場全体の稼働率や問題発生箇所をリアルタイムで確認でき、連携による素早い対応で生産性向上につながった。 また、管理することでトレーサビリティの仕組みを構築でき、同業他社との競争優位性を確立した。

設備導入を実施するにおいては、優先順位を定め、経営戦略に沿った設備投資を進めていった。FCMXライン新設・増設、仕上げ工程自動化、KDM・ACEライン自動化、シェルマシン導入、溶解工程自動化・増設、IoTネットワーク化などの導入に至った。 結果、リードタイムの短縮により、高品質な製品を短納期で提供することが可能となり、価格交渉を有利に進めることができ、売上増加につながった。テクノロジーの進化に乗り遅れることなく最新技術を取り入れ、挑戦を続けてきたことで、品質の安定や生産性が改善し、結果として顧客満足度の向上が図れた。また、ヒューマンエラーや設備トラブルが減少し、従業員の安全安心を確保できて従業員の満足度向上にもつながった。 令和2年度には10名の採用を行うなど、正社員も345人から370人に増え、新たな雇用の創出に貢献した。また、溶解炉を電炉に置き換えることでCO2排出量の61%を削減するなど、脱炭素にも取り組んでいる。今後も地球環境に配慮しながら、設備改善を図り、高い技術力を有したものづくりに挑戦する。

(アサゴエ工業株式会社/代表取締役社長 藤原宏嗣)  

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アサゴエの技術Asagoe's technology

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